日本語・多言語・やさしい日本語。生活情報の案内を設計する際の視点。
情報は「ある」だけでは届かない
自治体のページに多言語の案内があっても、必要な情報へたどり着けなければ十分とは言えない。ごみの出し方、災害時の連絡、学校の手続きなど、生活の場面から探せる構成が重要だ。
日本語が第一言語でない人に限らず、専門用語に不慣れな人にも、分かりやすい案内は役立つ。
直訳では伝わりにくい言葉
制度名や地域特有の決まりは、言葉だけ置き換えても意味が伝わらないことがある。「誰が」「いつ」「どこで」「何をする」の順に説明する方法が考えられる。
やさしい日本語は、短くすることだけではない。曖昧な表現を避け、必要な行動を具体的に示すことが大切になる。
まず優先順位を決める
すべての資料を同時に多言語化するのは容易ではない。緊急性が高く、生活に直接関わる情報から優先順位を考え、更新日を分かるようにすると利用者が判断しやすい。
問い合わせ先を複数の言語で見つけられるようにすることも、分からないときの次の一歩を支える。
作った後の確認
機械翻訳や自動生成の文章は、固有名詞や制度の条件を誤って伝える可能性がある。重要な案内は、人の確認や専門的な点検が望ましい。
実際に読む人に試してもらい、迷った箇所を把握すると、情報設計の改善につながる。
届き方を増やす
紙の掲示、窓口、学校、地域の団体、ウェブサイトなど、複数の経路で同じ情報にアクセスできると安心だ。
目的は翻訳の種類を増やすこと自体ではない。必要な人が、必要な時に、次の行動を判断できるようになることだ。